脳梗塞の後遺症: 入院中、想像とは違うリハビリ

35歳で脳梗塞になって入院しました。

第3回目の記事。脳梗塞を発症して4日目以降の話。

 

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脳梗塞発症して4日目

脳梗塞発症して4日目、日曜日。

台風がくるとのことで誰もお見舞いに来れず。日曜日はリハビリもお休み。

めっちゃ暇な1日でした。

 

記録には、熱は微熱が続いていて、気持ち悪さは若干あり。でも頭痛はない、朝ごはんと昼ごはんは半分くらい残したと書かれていました。

鼻水と咳が少し出て風邪をひいたみたいでした。子どもたちの風邪が移ったっぽい。

 

旦那がiPodクラッシックとかいろいろ暇つぶしを持ってきてくれていたので助かりました。

暇なので、iPadで自分の口の動きを録画して確認したりもしました。

口を動かしているつもりなのに、口の左側が動かない。「いー」ってしても右側しか口角が上がっていない。やっぱり見ないとわからないなー。

 

記録では、iPadで文字を打っても打ちにくいし、誤字が多いとのこと。

夜、目の使いすぎか、視界にモザイク状の何かが見えてめっちゃ焦る。ずーっとiPad miniで数独やったり、画面見まくってたからなあ。せっかくリアルタイムで行ってQ見ようと思ったのに。

後々片頭痛の前症状の閃輝暗点だとわかるけど、初めてだったので怖かった。焦ってテレビ消して、目をつぶる。

次第にモザイクは消えたけど、看護師さんに相談。研修医さん?が来てくれて診てくれたけど、何か治療しないといけない問題ではないっぽい。

これが人生初閃輝暗点。以後、すごーく悩まされることになるとは思わず。

 

確かこの時点で、本を視界の欠けがなく読めてたのをすごくよく覚えています。何度も視界を確認したから。左の下の方がなんか薄暗い感じはしました。

 

睡眠薬を飲んでも眠れなくて、いつもより薬の量を増やしてもらったら気持ち悪くて夜中に起きました。

どうやら薬が身体に合わなかったらしいです。夜中なのに、汚い話大便が出て、私自律神経おかしくなると変なタイミングで大便が出るんですが、それと似てました。

(後に「ベルソムラ」だったことが判明。退院後に使ったときは、発汗して暑くるけど眠れなかったです。※睡眠薬は合う合わないあり。)

 

 

脳梗塞、5日目、検査開始

脳梗塞発症5日目。朝ごはんは気持ち悪くて食べられず。

見え方は昨晩の閃輝暗点の影響か、一日ずっとぼんやりして見にくかったと記録にあり。

 

この日から、なんで脳梗塞になったのかを調べる検査がいろいろ行われました。血管年齢とか、けい動脈検査とか、心臓のエコーとかいろいろ。

 

5日目は、心臓のエコーとフォルター心電図の検査。

私の身体には注射機みたいな特殊な点滴と、栄養剤の点滴と、心電図?の電極?が胸に貼ってあり、酸素濃度を測る機械(指にはさむやつ)がつながっていたんですが、さらにホルター心電図(一日中付けて心電図測る)の機械まで増えました。

配線多くてごっちゃごちゃ。トイレ行くにも一苦労です。手が洗えない。うっかり大便もできない。

 

午後はリハビリ室にてリハビリ。

1つ目のリハビリは、短期記憶がダメになっていたので、覚えて思い出すリハビリ中心。

先生の行動を覚えて真似するとか、リハビリの最初に先生から「リハビリの最後にこれを言ってね。」と言われたことを覚えて、リハビリの終了時に言う、とか。

人の顔カードで、顔と名前を覚えるのが苦手でした。元々人の顔を覚えられないので、元々ダメなものは脳梗塞したらもっとダメ。

 

もう一つのリハビリは、脳トレ的リハビリ。

CDで流れてくる「1、4、5、6」とか1桁の数字を前後足し算して答え続けるとか、絵が描いてある板を物語の順番に並べ換えるとか。基本国語と算数の座学。

計算は得意なままで助かりました。先生もびっくりな計算力維持。

でも算数の文章問題や、簡単な国語系問題が解けなくなっていて、悪く言うなら「アホになった。」専門的に言うなら「認知力が低下した」状態になっていました。

 

いろんなひらがなが書かれている中から「う」を探すというウォーリーを探せ的なリハビリの時間がかかるかかる。

 

リハビリのイメージと違う現実

私的にリハビリって、「はい、口をこうあけて、『あ』、はい。」みたいな発音リハビリとか、歩くリハビリをイメージしていたのですが、ほとんどのリハビリが座っての勉強ばっかりでした。

肢体麻痺が治ってなかったら、肢体のリハビリがあったと思うんですけど、幸い早い段階で治ったので、座学中心。

 

ちなみに口や舌の動きは、プリントを渡されて「自主トレしてください。」でした。時間がなかったらしいです。

 

子どもたちとビデオ通話!

脳梗塞発症5日目の夕方に、子どもたちとビデオ電話ができました!

それまで、ろれつが回らず何言っているかわかりにくかったので、撮り直しができるビデオレターに留めていたんです。

5日目になってmある程度ろれつが改善してきていたので、ビデオ電話解禁。

 

久々に子どもたちと話せて嬉しい。

「子どもたちと会いたい。」と願いつつ就寝。(風邪ひいている子どもたちは私に風邪を移した疑惑で出禁、ではなくて、幼稚園保育園があるのでお見舞いに来る暇がなかったのです。家から少し遠い病院だった。)

 

脳梗塞、6日目

脳梗塞発症から6日目。

少し眠れた!

のが良かったのか、体調は良い感じとの記録あり。朝ごはんもほとんど完食。また一歩前進。

 

午前中は、けい動脈のエコーとかの検査。

運動機能のリハビリは問題なしで、次の運動機能のリハビリは、点滴が取れてからになるとのこと。

記憶リハビリと脳トレ的リハビリは5日目と変わらず。

 

リハビリの先生からキーボードを持ってきてもらって打てるかどうか、試して欲しいと言われ、旦那にキーボードを持ってきてもらって試し打ち。

問題なし!

良かった。でも、タブレットとキーボードをBluetoothでなかなかうまくつなげることができなくて焦りました。

たぶん、Webライターの仕事してると告げたから、仕事ができるかどうかのチェックだと思われます。

あと、いつだったか料理の献立を考えて実際に作る手順を先生に説明する、なんてリハビリもありました。(主婦として料理ができるかの確認。)

 

iPadをずっと見ているともやがかかった感じで見え方がおかしくなってきた、と記録あり。

 

シャワー!

嬉しかったのは、夕方にシャワーを浴びることができたこと!

それまでは毎日あったかいおしぼりで身体をふくだけだったので、すっごい嬉しかったです。やっと頭が洗える。

入院中にシャワー浴びれたのは、この日だけだった気がします。

 

しぶる看護師さんに無理やりお願いした感はあったけど、なぜ看護師さんが嫌そうにしたのかは、お風呂場に行ってわかりました。

脳卒中病棟のお風呂場、すっごい、すーっごい広い!!

たぶん小学校の2教室分くらいありそうな広いタイル張りの部屋の真ん中に、ポツンと浴槽が置いてありました。

 

ああ、そうか、脳卒中病棟は自力でお風呂入れない人がほとんどで、「お風呂」は全介助になって、めっちゃ大変だから看護師さん嫌そうだったんだ。なるほど。

私は自力で1人でシャワーを浴びたので、看護師さんたちの負担はあまりなかった、はず。(点滴外して、後で付けて、の手間発生したけど)

なんか、「こんなに広いところでポツンと1人シャワー浴びるの、ちょっと寂しい。」と思う。っていうか寒い。

 

担当医から「8日目に心臓を裏から見る検査をします。食道にカメラを通して、食道から心臓を確認します。辛い検査なのでやりたくなかったのですが、心臓エコーでは異常がなかったので必要になりました。」と言われる。

胃カメラやったことなかったので、ツラさがわからず。

 

脳梗塞、7日目:  栄養の点滴とか外れる

脳梗塞発症7日目。

食事をなんとか完食できるようになり、栄養剤の点滴が取れた!

栄養剤の点滴は機械が頻繁にピーピー鳴るし、それで夜起こされるし、正直うざかったんですよ。(本音だだもれ)

 

昼には心電図と酸素濃度を測る機械も外れました。身軽ー!!

でかい注射機点滴は相変わらずつながっていましたが、この点滴はうんともすんとも鳴らないからうるさくない。

トイレ行く前後のバッテリーケーブルの抜き差しの手間くらい。

 

発症7日目にMRI検査再び。さすがにMRIは点滴を外さないといけないとのことで、しばし点滴なし。シャワーの時も思ったけど、点滴ないと身軽!(薬無しで大丈夫か?と心配ではあったけど。)

 

午後、リハビリの先生から「担当医と相談の結果、長期入院にはならなさそうなので、リハビリ計画を見直します。」というようなことを告げられました。

「リハビリのための転院は必要ないかも?2週間から1ヶ月くらいの入院で済むかなあ。」と漠然と考えていました。

 

リハビリは相変わらず、記憶力のリハビリと、座学リハビリ。

高次機能障害は、回復してるかがわかりにくい。特段リハビリについては書くこともなく。

 

この日の夜は、睡眠薬無しで寝てみました。1時間おきに起きたけど気持ち悪さは軽減したので、やっぱり睡眠薬(ベルソムラ)が身体に合わなかったみたい。

後々、「ルネスタ」という睡眠薬にお世話になるのですが、今でもたまに眠れないと飲んでます。

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